All Night Gong Bathは21:30から翌朝6:30までのイベントで、チェンナイにて2/25に開催された。
私はこのWSに参加するために、北インドのダラムサラから南インドのチェンナイに戻ってきたのだ。
飛行機の遅延がありつつも、空港からそのままタクシーで会場に向かい、何とか滑りこめた。
私はその日の宿は取らず、WSとともに寝床の確保も兼ねて参加した。
このイベントは、私がチェンナイでチベタンシンギングボウルを習った先生が主催するもの。
シンギングボウルの講座受講中にこのことを知り、即決して予約したのだった。
先生を含む5人のゴングマスターたちが夜通しゴングを奏で、40人以上の参加者たちは寝ながらそれを楽しむのだ。
会場の真ん中にゴングセットを置き、それを囲むように1人1個の清潔な布団(マットレスとシーツ)が並べられる。
エアコンが効いた部屋のため、参加者はリラックスできる枕とともにブランケットを持参する。
それ以外、水やラベンダーのスプレー、パワーストーン(?)などは用意され、トイレも清潔。
夜中にお腹が空いた時用に、ホットミルクとハーブティー、高級そうなクッキーが準備されていた。
参加費用は3499ルピーだが、私は早割3000ルピー(5000円位)にしていただいた。
最初は「うわ高い」と思わず言ってしまったが、あの会場代や諸々の経費を考えると妥当だ。
それぐらいものすごく丁寧に作り込まれている快適な環境だった。
最初に説明やゴングマスターの紹介があり、その後に先生が誘導を始める。
その時点で約40名の参加者は快適な布団の上に横になり、リラックスしながら誘導に心身を任せる。
その後にゴングの演奏がスタートし、奏者を交代しながら夜通し続く。
最初はクーラーの音が気になったが、ゴングの演奏が深まると全く気にならなくなった。
何と言うか、宇宙の音というか、何とも言えない振動と音の響きが空間全体を満たしていく。
私は途中ちょっと寝てしまったが、最後の方はずっと起きていた。
いや、約8時間の演奏時間を思うと、半分以上寝てしまったのか。
寝ながらゴングの音に包まれるのは最高に心地よいし、朝には心身がスッキリしていた。
参加費のことを思うと、これに参加できている人はそれなりの人かと推測される。
みなさん結構不眠気味の方が多いようで、終了後のWhatsAppのグループチャットが数日間感動の嵐だった。
こんな夜通しのWS、日本であるのだろうか。絶対にすべきだ。
私がこのWSにたどり着けたことは、まるで奇跡のようだと改めて感動した。
先生はたまにこのようなイベントを行っているそうなので、次回渡印時にも絶対に参加したいと思った。