オーロヴィルの風景

2023 オーロヴィルにて、心に響いたこと

理想郷と言われるAurovilleに滞在している。

ティルヴァンナーマライは瞑想がテーマだったが、オーロヴィルは旅の締めくくりとしてやって来た。

今回の旅では、必要な情報や物がタイムリーに他から与えられることが多いと感じる。

本当は日常生活の中でも同様なのに、私がそれに気付いていないだけだろうが。

今回与えられた物の中で、特に大活躍したのが、インド風トップス2着と湯沸かしコイルで、アシュラムにてインド人から頂いた。

私はTシャツばかりだったので、この七分袖のトップス2着は北インド・南インドともに大活躍している。

湯沸かしコイルは別名:コーヒーメーカーとも言われるやつで、水が入ったカップの中に本体を入れ、水を沸騰させるもの。

今回与えられた情報の中では、特に心に強く響いたことが3つあり、それらはオーロヴィル滞在中にやって来た。

忘れないように、記録する。

①心の動きが止まらず、途方に暮れていた時に、突然友人が送ってくれたMoojiの動画。

英語が苦手なので、字幕付きなのが大変助かる!

送ってくれた友人に「タイミングがばっちりなんだけど、なんで送ろうと思ったの?」と聞くと、

彼女も先生からドンピシャなタイミングでシェアされ、ふと思い立って私にもシェアしたとのこと。

非常にありがたい。

②ヨガのことや修行の目的のことなど、いろいろぐちゃぐちゃに考えていた時、オーロヴィルのビジターセンターでシンプルな答えに遭遇した。

オーロヴィルのビジターセンターでの展示

オーロヴィル設立者のマザーが、子供たちにヨガの意味を教えるために書いた絵。

「人類は下、聖なるものは上にあり、ぐるぐる回るのが一般的な人生の道、下から上にまっすぐ行くのがヨガの道」

③果物などを買うため、夕方にオーロヴィル外のお店へ歩いて向かっていた時に出会った女性の存在。

彼女は昔からオーロヴィルで高齢者介護の仕事をし、シンガポールでも働いたことがあり、年齢は60歳以上のはず。

6時に仕事が終わり、スクーターで帰宅途中に、歩いていた私を拾ってくれ、お店まで連れて行ってくれた。

必要な買い物を終えたあと、彼女の家にてレモネードをご馳走になり、その後に私の宿泊先まで送ってくれた。

オーロヴィルの夕暮れ

彼女は若い頃から一生懸命介護の仕事を続け、夫と共に家を3つ購入。

1つはポンディシェリーにあって、現在も夫が短期貸し業を行っている。

あとの2つはオーロヴィル外にあって、両方とも2人の息子家族が住んでいる。

そして当のご夫婦は、息子家族が住む家の2階というか屋上に住んでいて、そこに招かれた。

プレハブのような寝室一室と、屋根はあるがほぼ外のキッチン兼ダイニング、トイレ兼シャワーのみ。

とてもシンプルで、必要なものだけがある感じ。

下に住む息子家族にエアコンを買ってあげ、その室外機は2階のご夫婦宅に設置。

息子宅にはドラム式洗濯機があるが、2階のご夫婦は手洗い洗濯でエアコンもなし(ほぼ外だから風通し最高)。

彼女曰く「息子たちには買ってあげたけど、私たちには必要ないから」と。

彼女は9時から18時まで働き、スクーターで帰宅途中に私を拾って家でもてなし、私を宿泊先へ送り届ける。

その後に食事の準備をして、手洗いの洗濯もするそうだ。

インド人の多くはメイドを雇っているが、彼女は全て自分でこなし、そのことに誇りを持っている。

「働くことは楽しい」と言い切り、いつか日本でも介護の仕事をしたいとのこと。

話を聞けば聞くほど、彼女の行動はカルマヨガであり、彼女はカルマヨガを難しい日常生活の中で実践し続けている上級ヨギーだ。

私より1回り以上年上であろう彼女の眼差しは慈悲深く、お顔は生き生きとしている。

ヨガはマットの上で行うのではなく、人生そのものの中で行うべきこと。

②のマザーの描いた図とも相まって、彼女の生き様が私の心の中にグッとしみ入った。

帰り道、ちょっとだけ息子さんのお嫁さんの悪口を言っていたのが逆に人間ぽくてチャーミングだった。

投稿者: Amrita

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