東京の実家を手放すことになり、荷物整理のために2年ぶりに上京。
実家が無くなれば、もう都心に来ることはないはず。
今世最後の思いで、長年暮らした実家周辺を歩き回った。
近所の幼稚園から小学校そして中学校。
外苑の銀杏並木を通って、信濃町にある出生地の病院へ。
この病院には幼稚園の時に入院したこともあり、
夜に隣室の子と暗くなった病院内で肝試しをして大泣きしたり、
自分の部屋が分からなくなって片っ端からお部屋訪問をしたり。
みんな幼稚園児の私に対し、とても優しかった。
なんかキュンとしてきて、もう止められない。
そのまま歩き続け、四谷から市ヶ谷、そして大学へ。
最後に大学の時から通っていた飯田橋の喫茶店・ラグタイムへ。
ここにはいろんな思い出がバンバンに詰まりまくっている。
結果、ラグタイムだけが私にとっての昔のまま。
あらゆるものは変化し続けるということを改めて実感。
いろんな人たちにお世話になり、支えられてきたことも思い出した。
めちゃくちゃ迷惑をかけたことも多々あった。
東京から福岡に移住して7年経過する。
相変わらずの東京に対し、やや冷めた視点を持っていたが、
東京には感謝しかない事に気付けた、濃厚な3日間となった。