2020 ティルヴァンナーマライのカーリーテンプルでプージャ

南インドの聖地ティルヴァンナーマライに10日間滞在している。

シヴァナンダ Gudurアシュラムのサダナインテンシブで一緒だった友人と昨日合流した。

友人とアルナーチャラ山頂に日の出を見に行く約束をしたが、

ホテルの人に片道4時間かかると聞き、私はすぐに断念。

ちなみに他の人に聞くと

「山頂はそんなに遠くなく、途中のカーリー寺院からゆっくり歩いて1.5時間」と。

どちらが正しいのか不明。

諦めた私に対し、友人が代案を出してくれて、

Caveの近くの小さなカーリー寺院での6時からのプージャに行くことになった。

カーリーとはシヴァ神の妻で、

生首や骸骨をたくさん身に纏う色黒の女神。

カーリー

以前コルカタの有名なカーリー寺院にて、

毎日ヤギを生贄にする儀式をしてると聞いた。

私は心底ドン引きしたまま現在に至っている。

このヤギの生贄のことをアシュラムで一緒だったインド人に聞くと、

彼らも生贄については納得いかないとのこと。

でもこのカーリーはベンガル地方やここら辺でやたらと人気がある。

友人曰く、カーリーはエゴを切り捨ててくれる神。

生首たちは切り取られたエゴを表すとのこと。

だから他の女神のような見た目の美しさは不要で、

色黒で凶暴なご様子なのか。

さらに縁結びや妊活など、

女性ならではの願いも叶えてくれる頼れる女神でもある。

ラマナアシュラムの前に5:30に3人で集合。

そこからアラルミグ・アルナチャルスウォーアー寺院の方に歩き、

寺院を通り過ぎてから左折して山を上がっていく。

アシュラムからアラルミグ寺院まで徒歩約15分。

左折して登って10分程で小さなカーリー寺院に着いた。

小さなカーリーテンプル

ここから左にずっと行けば、

ヴィルパクシャケーヴ(Virupaksha Cave)がある。

私はCaveに行くために、

毎日この寺院の前を通っていたことに気づく。

友人は昨日Caveに行った後にここに立ち寄り、

ここのババジと知り合っていろんな話を聞き、

出会いに感動したとのこと。

朝6時過ぎにカーリー寺院に着いてしばらくすると、

ババジがゆっくりとプージャの準備を始めた。

プージャの準備中

オイルらしきものをカーリー像に塗ってテカテカにした。

そして、牛乳やその他カラフルな粉を水に溶いた液体を

次々とカーリー像にかけていく。

それから、サリーのように布を巻いて花を飾り、

レモンをそこら中に置く。

カーリー像

このレモンをカーリーに捧げることで、

カルマを取り除いてくれるらしい。

だから他のカーリー寺院でもレモンがたくさん突き刺されていた。

カーリーテンプルの前に備えられたたくさんのレモン

友人はカーリーの黒いジャパマーラー(数珠:700ルピー)を買った。

念を入れるかのように、

カーリー像の首にしばらくその数珠をかけてもらっていた。

美味しいジンジャーティーをいただいた後、

プージャが始まった。

ジンジャーティーを入れてくれた

私たち三人の一人ずつに、

ババジはマントラを唱えながら頭に触れた。

おでこに粉をつけたり、

手首に例の紐みたいなやつを巻いてくれた。

プージャ後に友人は、

カルマを浄化する儀式をしてもらっていた。

この儀式は秘伝で、

ババジが以前に師匠から受け取ったという

「葉に書かれた書」を見せてくれた。

頭の上にレモンを乗せ、

レモンに切り込みを入れてロウを入れて火をつける。

そしてババジがマントラを唱え、

友人はぐるぐる回ったりしていた。

この後に、

「下の大きなシヴァ寺院(アラルミグ・アルナチャルスウォーアー寺院)をお参りし、

ラマナアシュラム近くのカーリー寺院で火をお供えして3周し、

その後シャワーを浴びるように」

とババジは友人に言っていた。

あとで友人に聞いたら、

ババジのレモンの儀式後に心と体が少し軽くなったとのこと。

プージャ後に山を下って、

アラルミグ・アルナチャルスウォーアー寺院をお参り。

気がついたら11時過ぎてて、ランチして解散となった。

大きな寺院

小さなカーリー寺院とババジには不思議なパワーを感じたが、

私一人だったら絶対にここにたどり着いていない。

現に毎日この寺院の前を通っていたのに、

ババジと何の接点もなかった。

友人の仕事は私と同様で、

ヨガイントラとマッサージ。

「普段エネルギーを外に向けているからこそ、

インドでエネルギーチャージをするのが大切」

と友人は言っていた。

全く、おっしゃる通り、

私もそう思う。

友人のエネルギーとオープンマインドに感動した、

充実した朝となった。

投稿者: Amrita

2020 ティルヴァンナーマライのカーリーテンプルでプージャ」に2件のコメントがあります

    maki

    (2020年3月1日 - 4:44 PM)

    色んなレモンの使い方がある様で。
    色彩感覚も日本とは違いますね。太陽が近い国だからでしょうか。
    今回は美味しいジンジャーティーが1番気になりました)^o^(

      Amrita

      (2020年3月3日 - 1:29 PM)

      ジンジャーティー、温まって美味しいですね。インドの色彩って綺麗ですよね。服も日本では浮くような、カラフルなのを着たくなります。

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