DYNAMIC ELASTIC BAND YOGA WORKSHOP

2019 チェンマイでヨガ・Wild Rose②

現在タイ北部のチェンマイに滞在し、時間がある限り毎日ヨガに通っている。

そんな中、先週末にヨガスタジオのワイルドローズにて、2日間のワークショップ(WS)が行われた。

WSのタイトルは「Dynamic Elastic Yoga」、先生はLek氏。

タイ人のLek先生はチェンマイにスタジオを持ち、InnerLife Yogaを主催している。

多くの時間は世界中を飛び回っているので、自身のことを“Traveling Yoga Teacher”と言っていた。

私にとって2日間のWSは思ったより料金が高く、初日だけ受けるつもりだった。

でも、初日の内容があまりに素晴らしかったので、結果2日間とも受講した。

wild roseのエントランス

この「Dynamic Elastic Yoga」では、Elastic Bands(ゴムバンド)を使ってポーズを行う。

人間の体はElastic(弾力がある)。

だからElastic Bands(ゴムバンド)を使うことで、脳の反応や潜在意識を変えていく。

例えば前屈のポーズで、ハムストリングが硬くて痛いとする。

それを我慢して何とか前屈しようとし、首や肩に力みが生じる。

この経験は脳を通して、潜在意識に「前屈は痛い」という記憶を残す。

次に前屈のポーズをする時に前の辛い経験が蘇り、脳はハムスを余計にこわばらせて防御する。

ハムスが硬いのは筋肉の問題ではなく、脳の反応の結果ということ。

だから、脳が「前屈は辛い」と思わないようにすれば、ハムスの力みやこわばりは無くなっていく。

そのため、前屈途中で一旦膝を曲げてしばらくキープし、その後できるところまで膝を伸ばす。

そしてきつくなったら膝を曲げ…を繰り返す。

その時、Elastic Bands(ゴムバンド)を拮抗筋のように使うことで、前屈の主働筋をきちんと使うことができる。

さらにポーズが深まるというわけだ。

重要なポイントとなるのが、Tensegrity(Tension–張力とIntegrity–統合の造語)。

例えば、後屈のポーズでは背部の筋肉だけでなく、いかに前面の筋肉をバランスよく使うかが大切。

そのことをElastic Bands(ゴムバンド)を使って体感する。

ワイルドローズヨガスタジオ

このWSで私がまず思ったことは、

「脳が以前の経験に基づいて新しいことを判断するのは、身を守るために必要な機能のはず。

それを壊してまで、なぜ柔軟性を手に入れたいのか?どうしてそんなに体にこだわるのか?」

最初はそこが理解できなかった。

でも、先生は、「マットの上でもマットの外でも、人の習性は同じ」と言っていた。

ということは、マットの上で柔軟性を手に入れるのが本来の目的ではなく、

その経験を通して、マットの外で脳(またはマインド)の習性を変えること、

それこそが本当の目的ということか。

それはヴィパッサナー瞑想を始め、あらゆる瞑想で練習していることと同じはず。

「ああ、だからInnerLife Yogaなのか」と私は合点がいった。

そして、Elastic Bands(ゴムバンド)を使ってポーズをいくつか行なったら、

首肩のこりがびっくりするぐらいほぐれていた。

これはマッサージや鍼治療では得られない感じだった。

理論は大変興味深く、効果を体感できたし、周りの人の体が変わるのも見れた。

思いの外、今の私にとってタイムリーな、ものすごくためになったWSだった。

投稿者: Amrita

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